テフロンから鉄のフライパンへ/シャロウパン/ジュウ/匠
実家のフライパンは鉄。
物心がついた時から、ずっと同じものを…今も現役なので
40年くらい?(もっと?)使用しています。
私はというと、実家を出てからずっとテフロン派。
お手頃なものを買ってはダメになる(2年ほど)と買い替えて…を20数年。
テフロンの油なしでツルン♩の虜。でしたが。。。
ここ数年購入するテフロンのフライパン(主に卵焼き器)は、
元々の品質なのか、たまたま当たりが悪いのか、どうも持ちが悪い。
使いはじめて数週間で、むむむっ!?ストレスを感じる。
卵焼きがうまく焼けない、なんでこんなに下手に?
不恰好な卵焼きをお弁当に入れながら情けなく。。。
そんなモヤモヤを抱えながらも、テフロンからテフロンループ。。。
今年の2月、いつか!と思い続けてきた
「釜定のシャロウパン/南部鉄器のフライパン」を購入しました。
使いはじめの数回は、こびりつきもあったけれど
油が馴染んだ今はくっつき知らず。
パンケーキはふっくら!お肉を焼いたらパリッと!餃子もパリッと!
フチの低さが料理を制限するかと思いきや、フライ返しが
すっと入り込む動作がこんなにもポイント高!だとは。
油は飛んでしまうけれど、そんなのあとで拭けばいいんデス!
鉄の良さを実感し、そうなるとモヤモヤを抱える卵焼き器にも鉄!
欲しくなるのは自然の流れ。。。
リバーライトや小泉さんのambai、有元さんのラバーゼなど
気になりつつも、もう少しお手頃価格希望。
そこで見つけたのが、匠。
凹凸により表面面積が広くなるので、熱伝導が良くなり食材の芯まで一気に火を通し、食材の旨味を閉じ込めることができます。さらに、フライパンからの鉄分溶出により食材と一緒に鉄分摂取ができます。
また、凹凸を付けた表面加工により、今までの鉄フライパンよりも油馴染みが良く、使っていくほどに焦げ付きにくくなります。
使いはじめ、こびりつきがひどくなかなか手こずりました。
半年経った今は、扱いに慣れました。
油をしっかり、フライパンをしっかりと温める、
この2つを守ればふっくらした卵焼きが焼けます。
テフロンではこのふっくらは出せなかった、買ってよかったと思う瞬間です。
シャロウパン、卵焼き器ときて…次に欲しくなるのが、
シャロウパンでは量的に賄えない料理に使える鉄のフライパン。
大きなテフロンのフライパンは、卵焼きのようにこびりつくこともなく
ストレスは感じないけれど、どうも水っぽい。
水っぽい。
今までの標準が、鉄のフライパンのカリッ!ふわっ!を知ったことで
マイナスポイントに。目が、舌が、肥えるってこういうことなんだな。。
でも、さほどストレスは感じないので、今のテフロンが悪くなったら、
その時は迷わず鉄!とのんびり思っていたのに。。。
出会いはやってきました。
何度も登場している鉄のフライパン、ジュウ。
3つの鉄のフライパンの中で、一番「育つ」を強く感じます。
シャロウパンはいつまで経っても(まだ1年も経ってないけれど、汗)
油が馴染んでも美しくスマートなべっぴんさん。
匠は、実直。卵焼き一筋、笑。
ジュウは、使うたびに使い跡を残し、馴染んで、表情を変えていく感じ。
無骨でかっこいい、男前なフライパン。そこに優しい木(ブナ)の持ち手。
ウォルナットだとかっこよく、ブナとはまた違った印象でしょうね。
お手入れは、棕櫚たわしで。
以前はレデッカーの柄つきブラシを使用してましたが、今はこれ。
しなやかだけど、強い!
しっかりと水気を飛ばして収納。
同じ「鉄」でも、3種3様。
それぞれに個性があって奥深い鉄の世界。。。
実家の40年選手のフライパンと、それを使い続ける母のカッコ良さ。
この歳になってようやくわかった気がします。